2009年11月06日 23:45
道化合わせ
遠い町へサーカスは旅立った
見送った彼を見ていたのは 長い影だけ―
壊れた定めから逃げた夏
きらびやかなテントの裏 彼は魅入られた
背中を捉まれたその夜に
早熟れゆえ紡ぐ嘘で 彼は騙しきった
あったはずの身寄りを 殺めたような日は
それまでより楽な綱渡り
渡る笑顔ならば子の道化
彼の町でサーカスは賑わった
見世物の彼を知る人さえ 気付きもしない
曲芸では癒せない孤独へと
傷もケロイドも心も隠す
「お前の頃は弄ばれた」
酔う団長じゃなく酒に 彼は頷いた
晩夏の油断したある夜に
求められた握手の中 彼は凍りついた
わざとらしい身寄りを 憎めば憎むほど
安定軌道乗ったブランコが
落ちるを知り泣いた子の道化
狭い町でサーカスは糺された
「子取りじゃない」彼が叫ぶ言葉 噂へと消え
そして
遠い町へサーカスは旅立った
見送った彼を見ていたのは 長い影だけ
天幕では下ろせない孤独の夜
彼は演じては夜明けを棄てる
遠い町へサーカスは旅立った
見送った彼を見ていたのは 長い影だけ―
壊れた定めから逃げた夏
きらびやかなテントの裏 彼は魅入られた
背中を捉まれたその夜に
早熟れゆえ紡ぐ嘘で 彼は騙しきった
あったはずの身寄りを 殺めたような日は
それまでより楽な綱渡り
渡る笑顔ならば子の道化
彼の町でサーカスは賑わった
見世物の彼を知る人さえ 気付きもしない
曲芸では癒せない孤独へと
傷もケロイドも心も隠す
「お前の頃は弄ばれた」
酔う団長じゃなく酒に 彼は頷いた
晩夏の油断したある夜に
求められた握手の中 彼は凍りついた
わざとらしい身寄りを 憎めば憎むほど
安定軌道乗ったブランコが
落ちるを知り泣いた子の道化
狭い町でサーカスは糺された
「子取りじゃない」彼が叫ぶ言葉 噂へと消え
そして
遠い町へサーカスは旅立った
見送った彼を見ていたのは 長い影だけ
天幕では下ろせない孤独の夜
彼は演じては夜明けを棄てる


















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