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国道79号線

2018年05月11日 00:00

国道79号線


青春がまた一つ消えた
新しい幸せの身代わりに

 記憶を火に焼べて未来を灯すのか その逆か
 今日はいつだって 昨日のハイライト

  ラララ 脳裏で描き損ねた道へ
  朽ち果てた自分の世界を
  ラララ 遥かへぶっ飛ばしていこう
  間違っていればそれでいい


白秋がまた一つ増えた
手に取った歓びと引き換えに

 自分がいなくても世界は存える つつがなく
 明日の仕様なら 今日のブートレグ

  ラララ 選ばず通り過ぎた道へ
  掠めてた平行世界を
  ラララ 見事にぶっ飛ばしてみよう
  今更としても構わない


   現実との境目が 曖昧な夢
   目覚めて尚引き摺られ 飛ばされそうな

   どうせ誰にも知られない 理想郷だ
   いつかそこに辿り着く その日のために

   死んだ目のままで 今日を生きようか 生きような


  ラララ 誰にも侵されない道へ
  隠してた精神世界を
  ラララ 一気にぶっ飛ばしてやろう
  一度きりならばそれもいい

  ラララ 国道79号線へ
  空想と虚像の世界を
  ラララ 自由にぶっ飛ばしてしまおう
  変わらないものは何もない

  終わらないものは何もない
  
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ベテルギウス

2018年05月07日 00:00

ベテルギウス


しんとした 凛とした
氷柱の先端みたいな 尖った真冬の真中で

待っている 望んでる
この夜をベテルギウスが 真昼に染めて朽ち果てる
刹那を

 仮面の下で笑えずに 無くした櫂はそのままに

  氷点下の月へと駆ける 流星群の総ては果てた
  輝きと言い難い この時の中で
  羨みも憎しみも 雪みたく凍った


張り詰めた 膨らんだ
氷が映した冬空 あまりに晴れて裂けそうだ

塞がれて 受け容れて
繰り返し終わらせてきた 夢ならその形変えて
続いた

 心の声は薄くなる もう一度すら消えていく

  ベテルギウスの終わりにも似た 憧れてしまう光があった
  精魂を殴られる 衝動のような
  辛うじて届きそうな ジェラシーのような


   流星群のような煌めきなど 放てないとして
   ベテルギウスの爆発をこの世で 見られないとして
   夜明けが来る


  ベテルギウスが導くように 流星も月も西へと落ちた

  炎のような冬茜なら 世界をシルエットへと変えた
  照らすのも照らされも 能わないままで
  そのままで踏み出せと 足跡が告げる
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橋台(彼の偶像)

2018年05月03日 00:00

橋台(彼の偶像)


あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
終わり一つ、増えただけで


 あいつは俺を拠り所に ブルーシートの家を建てた
 台風の度に壊れて 継ぎ接ぎしてた

 白髪交じりの髪と髭 欠けた歯だらけの微笑み
 金を稼げばアルコール 風に消されてくうわごと

あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
あいつでもう、何人目など

そんなのもう覚えちゃいない


 あいつは眠るその前に ペンダントをいつも見てた
 時折声をあげては 俺を殴った

 刻まれてゆく皺と傷 少し濁り差す眼差し
 女の裸のスクラップ 雨に消されてく落書き

あいつをずっと見続けた 
始まりから、終わりまでを
最期の前の日は、そうだ 
台風過ぎの、夕焼け空

涙しては見続けてた 川の流れは今日も変わらない


   置かれた花束と 群れなす人だかり
   これで三人目、いや、二人目か

   ペンダントと落書きに よく似た女一人
   うわごとの名前、ああ、この人が
                       ―どうでもいいか


あいつをずっと見てくれて 
ありがとうと、女が言った
礼を言われる覚えないが 
思いはただ、受け止めよう

あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
いつかどうせ、よく似た奴が

俺を頼って家を建てる 川の流れは今日も変わらない
[橋台(彼の偶像)]の続きを読む

梅花

2018年04月29日 00:00

梅花


梅の花が香り始め 溶けた雪、やがて海へ注ぐ
心はそんなふうには 旅立てすらせずに

あなただけがいない 寄り添い歩いた日々
春を待った実なら熟れず 叶わぬまま今を生きる

 傷よりも 絆よりも 強い気づき
 わたしには あなたしか
 見えなかった 要らなかった
 梅が咲いてる


浅い東風が雨を連れて 白い花、紅い花を濡らす
別れを告げたあなたへ こぼす涙みたく

わたしだけが独り 鶯なら鳴かない
春を忘れ匂い消えた 主なくす木々のように

 何時かしら 偽りすら 胸に居着き
 あなただけ 冷めてゆく
 知らぬふりを 続けていた
 梅がこぼれる


 埋められぬ うめきみたく 飛んだ梅に
 わたしなら 重ねてる
 あなたがいた 総てだった

 傷よりも 絆よりも 強い気づき
 わたしには あなただけ
 いればよかった 誇っていた
 梅が咲いてた
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朱殷の糸 ~バーガンディスレッド

2018年04月25日 00:00

朱殷の糸 ~バーガンディスレッド


ひそめる夜へ 抱き合うだけ 愛の言葉は二人睦み
貴女の声 心震え ずっと互いのぬくもりだけ
感じて生きたい

 疼く罪の重さが 甘く感じる時間になって
 外れた道の 窪みにいるようだ

 見ているのは光か 闇かどうかはどうにでもなって
 目の前にいる 姿で満たされる

  壊されながら壊れながら 時間よ止まれ


ひそめる夜へ 抱き合うだけ 愛の言葉は痛みになり
秘密が増え 汚れる胸 今は互いの大事なもの 
忘れておきたい

 騙し合っているよう それは暗黙の了解として
 正しさならば 横目で退けた

 終わる色の儚さ 寒い心と火照る体で
 溺れた夜が 朝には牙をむく

  選ぶその前選びたかった 幸せがあって


 軋むままで歪んで 邪なままここへと着いて
 傷のつかない これからを知りたい

  赤と呼ぶには暗く染まった 糸に縛られ

言わぬ日付 約束だけ 別れの際できつく繋ぎ
縁は爛れ そして終われ 塞ぎ思えばひどく疚しい

ひそめる夜へ 抱き合うだけ 愛の言葉は唯哀しい
叶わぬ夢 ただ追いかけ 辿り着けない重い願い
貴女と生きたい
[朱殷の糸 ~バーガンディスレッド]の続きを読む


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