スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

場末の踊り子

2014年08月06日 22:30

場末の踊り子

かび臭い場末の映画館
緞帳を照らす月明かりの中で 佇む少女
つまづいて迷いこんだ路地裏
あるはずのない折れた翼を見せて 微笑みかけた

 幻の果実を 掴んだ夜に                                 果実【み】
 風はただ 冷たかった

「ここにいるわけなんてしらない」と
靴音さえも映えすぎた廃墟で 呟く少女

 空っぽになれた とても淋しく 
 それでいて 何故か満ちた

   声にならない思いに この指を痛めては
   あの細い腕の感触を なくしてしまいそうで                  感触【ここち】
   慌ててほどけば やりきれなさだけ 
   ただ募っていった


幾つもの男にあずけたからだ
命まみれであまりにも可憐で 差し出せもしない

 少女はあの歌 奏でてくれた 
 病にも 似た世界で

   一度だけ転がりこんだ 禁止区域の寝屋は
   人並みに過ぎぬ心を 潰すには容易くて
   交わってはいけない 点ならば僕を 
   裏切ってほしかった

   親も束縛も証しも 未来ある不安さえも
   少女には何もなかった 生きる、それだけだった
   交わってはいけない 点ならば僕を 
   引き裂いてほしかった


いつの日か少女は ここから消えた
哀しさ、涙、痛み、何もなかった 蒼すぎた月








---------------------------------------------------------
製作期:2002-2003


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://eroimo.blog104.fc2.com/tb.php/1225-4ecbe472
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。