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人魚

2014年09月30日 22:30

人魚

躍る君は いつか人魚になって
日に焼けた肌を惜し気もなくさらした

屈み折れる中でふれた指に
高鳴りを気づいてしまえば

失う怖さに 怯えているから
同じ思いと知りながら黙る 二人
自然の響きだけに 覆われては もれゆく夏


漂う君が 水面につけた跡は
ゆらゆらと反り射した光にとける

澄んだ水に混じる汗の匂い
やられそうで顔ごと背けた

認めるしかない 一つの気持ちを
せせらぎに流そうとしていた 二人
濡れた髪をこもれびが 彩っては こぼれる夏


  目の前で 笑う人魚も
  時を下り海原になれば 見失うだろう
  雲を抜けた 痛いほどの陽
  それより強いものを残すため はがれあう二人

  ふたり


戻れないことを 認めあうように
ゆっくりと全てに触れあってゆく ふたり
「わかちあう」じゃなく 「まざりあう」ために
同じ思いに互いを許した ふたり
岩にしみこんだ滴 すぐに焼けた したたる夏





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製作期:2002-2003



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