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橋台(彼の偶像)

2018年05月03日 00:00

橋台(彼の偶像)


あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
終わり一つ、増えただけで


 あいつは俺を拠り所に ブルーシートの家を建てた
 台風の度に壊れて 継ぎ接ぎしてた

 白髪交じりの髪と髭 欠けた歯だらけの微笑み
 金を稼げばアルコール 風に消されてくうわごと

あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
あいつでもう、何人目など

そんなのもう覚えちゃいない


 あいつは眠るその前に ペンダントをいつも見てた
 時折声をあげては 俺を殴った

 刻まれてゆく皺と傷 少し濁り差す眼差し
 女の裸のスクラップ 雨に消されてく落書き

あいつをずっと見続けた 
始まりから、終わりまでを
最期の前の日は、そうだ 
台風過ぎの、夕焼け空

涙しては見続けてた 川の流れは今日も変わらない


   置かれた花束と 群れなす人だかり
   これで三人目、いや、二人目か

   ペンダントと落書きに よく似た女一人
   うわごとの名前、ああ、この人が
                       ―どうでもいいか


あいつをずっと見てくれて 
ありがとうと、女が言った
礼を言われる覚えないが 
思いはただ、受け止めよう

あいつをずっと見続けた 
春夏秋冬、昼夜問わず
それならただの暇つぶし 
いつかどうせ、よく似た奴が

俺を頼って家を建てる 川の流れは今日も変わらない





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製作:201711
by eRoiMo.dat


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