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心の瞼は常に重い

2018年04月17日 00:00

心の瞼は常に重い


あれから変わってしまったものなら
言葉で形にしたくない
あの日に終わった一つ一つを
心が養いさかむけだす

 泥に落とされ 「許せない」と立ち上がった
 その一歩で 花を踏みつけたこと見落とした
 その泥も その花さえも
 見返せば 自分自身だ


ここには未来がないとかわめいた
ここなら選んだ日があって
景色と相手が変わった世界で
心はいつでも綱渡りだ

 浅い呼吸と 病む頭でたどり着いた
 あの出口は 写し絵と見間違う入口で
 歩いてる 樹海の中で
 見上げてる 自分の殻を


安堵も答えも終結ではなく
明日には続きが待っている
新たな気懸かり 問い、待つ中にて
心の瞼は常に重い

 春来ない冬 止まない雨 明けない夜 
 どの先へも 盾としてそんな絵を隠し持つ

 いつか描いた 天国やら地獄やらに
 この無様じゃ どちらにも転べなどしないのだ
 内臓は のたうち回り
 繕っては 自分を夢む
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花火と海床路

2018年04月13日 00:00

花火と海床路


夕焼け空が朽ちる 祭りの街で 視線が泳いだ
それぞれがそれぞれの 幸せ連れながら 
はしゃぎあってる

ただ呆然と僕は 役目を終えた 海床路みたく
流れ行く人波で 侘しさ抱きながら 
飲み込まれてく

 花火があがると 誰かが言ってる
 浴衣が彩る 出店の行列
 記憶の片隅 遥かで揺れてる
 よく似た景色の あの日の残像  


薄い繊月潜る 祭りの街で 時間が止まった
嵌め殺し窓の外 打ち上げ花火なら
皆の影記す

ふとかすめてく情景 遠くない場所の 遠すぎる時で
はしゃいでは駆け抜けた 夜更けの海床路は
海へと帰る

 花火がきれいと かすかに聞こえる
 終わりを知らない 歩行者天国
 記憶の片隅 密かに息づく
 千切れた未来の あの子の幻像  


   沈んで洗われ息を継いで またも沈む日々
   こんな日くらい

   夢へと任せて思いにふけて 瞼の裏なら
   あの夏でいい


 花火へ描いた 行方に届かず
 海床路の果て 今日へと繋がる
 記憶の片隅 現れ消えてく
 よく似た景色の あの日の残像

 記憶の片隅 わずかに描きだす
 千切れた未来の あの子の幻像  
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道旅(真夏から遠くまで)

2018年04月09日 00:00

道旅(真夏から遠くまで)


格子のついた窓の外で 始まった真夏から
随分と遠くまで 来た気がした―


 雨に濡れた歩道にて 立ち止まった
 雪除けの信号は 
 夜に混ざり赤になった

 通りの名がついた歌 耳に携え
 昼に撫でた獣の 
 感触だけ指に抱いた

  七月、碁盤の目をした街は肌寒い


 紫色咲き誇る 場所がやがては
 吹雪にて一面が 
 黒白なる絵になるんだ

  七月、継ぎ接ぎ伸びてく丘は果てもない

切り分けられた入道雲が 見下ろした真夏から
随分と遠くまで 来た気がした

それでもここは時の中で 地続きなんだろう
置き去った自分なら 旅の果てで
再び出逢う


   もう二度と逢わない 沢山の人々とすれ違って
   もう二度と見れない 一瞬の殆どを忘れ去って


  七月、ジオラマと化した街を見下ろした

咽返るほど熱を帯びて 居座った真夏から
随分と遠くまで 来た気がした

それでもそこは重苦しく 閉ざされた真冬へと
騙し絵になり変わる 旅の日々は
誰かの暮らしだ

  
   夢は終わり
   日々が始まる
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一年後のエゴ

2018年04月05日 00:00

一年後のエゴ

がらんとした 古びた家の窓辺
影絵になって さめざめと泣いている
年老いた 少女一人になって
失ったもの あまりにも大きくて

 寂しく悔み それに耐えて
 唇噛んで 涙落とす

  瞼の裏でそんな幻 ずっと焼きついている
  あなたはとても強く脆くて 僕は何もできない


数えきれぬ 思い出ならばきっと
輝きになり 少しなら傷んでは
あの時に 総てが押し寄せては
どうしようもなく 首を振り崩れてた

 泣き笑いへと 終わらせたのは
 預かりしれぬ 記憶の影

  心の奥で息づく人は きっと鮮明なまま
  あなたの涙拭いた横顔 僕は忘れられない


   生きてゆくために 隠した醜い火
   あなたはそれでも 美しく生きている


  ―いつか
  少女に戻り失ったもの そこで待っている日に
  あなたが笑い駆け出してほしい 僕が皆と泣く日に 


がらんとした 古びた家の窓辺
影絵になって さめざめと泣いている
年老いた 少女一人になって
失ったもの あまりにも大きくて―
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命一つ、街を歩く

2018年04月01日 00:00

命一つ、街を歩く


二人描いた未来は あの街にはもういない
二度と会わないから 二度と別れることもない

 古い傷跡を 幾つかの少年が横切っていく
 どいつもよく似た顔だな

命と引換えてもいい そんな恋だったはずだ
不意に時が戻り 不意にやり直せやしない

 どこか遠くで 一つきり願うことすら無くした
 老爺が青空を見てた

   限りもなく灯る光は やがて 同じ数の影になった
   命重ね歩いてたあの日
   街は二人いなくても続く


    斑痕の記憶 二人は一人ずつになろうとも
    その向こうで自分を生きている

    連綿と続く 人生は循環する水みたく
    自分自身でずっとつながれている


 遥か終わった 恋すらも奥底に蓄えては
 命一つ、街を歩く

   境もなく続く時間は やがて 同じ距離の過去になった
   命よりも大切なものに
   街の中で幾つ遭うだろう

   限りもなく灯る光は やがて 同じ数の影になった
   命だけが確かなまんまで
   街は今日も物を思いすぎる
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